こんにちは。ちえみかん🍊です。
今日は愛媛県の温州ミカンの歴史と種類、当園のミカンを紹介します。
愛媛県のミカンの歴史
愛媛県のミカンの栽培は、宇和島市吉田町で苗木を植えたのが始まりとされています。そう、当園がある宇和島市吉田町が愛媛ミカンの発祥の地ということです。
愛媛県は温暖な気候で美味しいミカンを作る環境に恵まれていたことから、1900年ころからミカンを栽培する農家が増えました。1968年にはミカンの生産量が年間38万トンとなり、日本一になりましたが、2004年ころから新しい品種へと植え変えが進み、ミカンの生産量が少なくなっていきました。令和6年度の都道県別収穫量は和歌山県、静岡県に次いで3位でした。
が、柑橘全体としては現在でも全国1位のままです。
ミカンの種類
愛媛県では、40種類以上の柑橘が栽培されています。
その柑橘の中で「みかん」と一般に呼ばれるのは温州ミカンです。当園は園主の意向で温州ミカンを中心に栽培しています。温州ミカンは、極早生ミカン、早生ミカン、中生ミカン、晩生ミカンの4種類に大別されます。
極早生ミカン・・・収穫時期は9月ころから10月下旬ころです。酸味が強く爽やかな青いミカンです。代表的な品種は日南1号などです。
早生ミカン・・・収穫時期は10月下旬から11月下旬ころです。甘みと酸味のバランスの良いミカンです。代表的な品種は宮川早生・田口早生です。
中生ミカン・・・収穫時期は11月下旬から12月下旬ころです。皮が薄く、甘みの強いミカンです。お歳暮時期と重なることもあり、人気のミカンです。所謂「こたつミカン」とはこの中生ミカンを指していると思われます。きれいな橙色のミカンです。代表的な品種は南柑20号です。

南柑20号は私の一番好きなミカンで、当園でも一番人気のミカンです。
晩生ミカン・・・収穫時期は12月下旬以降です。

当園栽培のミカンと柑橘
当園は「みかん農家」と名乗るだけあって、温州ミカンを中心に栽培しています。
4種類に大別される温州ミカンですが、当園で栽培しているのは、早生ミカンと中生ミカンです。ここにも園主のこだわりがあり、

「極早生は、もしかしたら酸味の強さから子供をミカン嫌いにしてしまう可能性があるし、お客さんには青いミカンではなくてもっと美味しいミカンを食べてほしい」
ということで栽培をやめました。
早生ミカン・・・宮川早生と田口早生を栽培しています。現在は田口早生が主です。
田口早生は、興津早生の枝代わりです。糖度が高く、酸が抜けるのが早い品種です。皮が薄く、じょうのうと呼ばれる薄皮も柔らかいため子供でも食べやすいミカンです。
宮川早生は、日本で最も多く栽培されている早生ミカンの品種です。酸味と糖度のバランスが良く、濃厚な味わいが特徴です。田口早生同様、薄皮が柔らかく食べやすいミカンです。
中生ミカン・・・当園人気商品、南柑20号です。
南柑20号は、甘みが強く、酸味が少ない濃厚な味わいのミカンです。皮が薄くじょうのうも薄く柔らかいため、とても食べやすいミカンです。皮は鮮やかな橙色をしています。
南柑20号は私も息子も大好きなミカンです。息子が2歳のころの話です。リビングにいた息子がいなくなり、その代わりにミカンの皮が点々と落ちていました。そのミカンの皮をたどって行くと、なんと隣の部屋の物陰に隠れてミカンを食べている息子が…(笑) 食べ過ぎるので取り上げたら、こっそり食べようとしたみたいです。(笑)
そして、成長した息子は

「やっぱり、うちのミカンが1番美味しいよなあ」

「うちのミカンの品質は良いと思うなあ」
と言ってくれました。息子が美味しいと言ってくれるのは本当にうれしいことです。が…うち以外のミカンを食べたことがあるのか・・・は疑問です。(笑)
普通ポンカン・・・収穫時期は12月下旬ころ~1月中旬ころです。良い香りとみかんより糖度が高く、さわやかな甘み、サクッとした食感の柑橘です。ポンカン発祥の地、生産量日本一の町で採れたポンカンです。種があります。ポンカンも好評な柑橘です。


タロッコ・・・ブラッドオレンジの一種です。収穫時期は2月下旬ころ~3月ころです。
赤みがかった果肉と甘い 香りが特徴です。適度な酸味があり、甘みが強い柑橘です。赤い果肉はポリフェノールの一種であるアントシアニンによるものです。生食はもちろんのことジュースとしても利用されます。

甘平・・・愛媛県で開発された柑橘です。収穫時期は1月下旬ころ~2月下旬ころです。夏場の干ばつ等で実が割れてしまうなど栽培が難しいため、希少な柑橘です。高級フルーツとして知られています。
モロ・・・ブラッドオレンジの一種です。収穫時期は2月中旬ころ~3月末ころです。

ブラッドオレンジの中でも最も果肉が濃い赤色をしており、濃厚な甘みとすっきとした酸味が特徴です。同じブラッドオレンジのタロッコと比較すると、果皮も果肉もタロッコより赤色で、甘みと酸味のバランスが良い柑橘です。生食はもちろんのことジュースとしても利用されます。
せとか・・・収穫時期は2月~3月ころです。外観は温州ミカンに似ていますが、果皮が薄く、温州ミカンより果実が大きく濃厚な甘みとジューシーな果肉が特徴です。高級フルーツとして知られています。

宇和ゴールド・・・収穫時期は3月~6月下旬です。宇和島市で栽培される河内晩柑のブランド名です。「和製グレープフルーツ」とも言われ、グレープフルーツに似たさわやかな香りと苦味の少ないジューシーな果汁が特徴です。夏の時期にピッタリの柑橘です。果汁がたっぷりなので、我が家ではスプーンですくって食べた後、絞って果汁を飲んで楽しみます。


文旦・・・一般的に収穫時期は2月ころですが、当園は4月ころ~収穫します。義父、次男、姉が口をそろえて「1番好き」と言う柑橘です。手でも剥けますが、皮が硬いため包丁で切れ目を入れて剥くのがおすすめです。次男の幼少期には薄皮を剥いて実をタッパに詰め、冷蔵庫で冷やしておやつとして食べていました。
レモン・・・一般的には10月ころ~ですが、当園の収穫時期は年明けです。
みかんジュース・・・南柑20号を絞ったジュースです。当園の南柑20号を加工業者に依頼して絞ったジュースです。賞味期限は1年あります。その年のミカンの味に左右されますが、100%のストレートジュースだからこその味わいが楽しめます。何杯でも飲みたくなるジュースです。

まとめ
愛媛県ではたくさんの種類の柑橘が栽培されています。
当園でも宮川早生、田口早生、南柑20号、普通ポンカン、タロッコ、甘平、モロ、せとか、宇和ゴールド、文旦を栽培しています。どの柑橘もそれぞれ特徴や時期が異なり、美味しいです。是非、いろいろな柑橘を食べてみてください。そして「もう1つ食べたい」と思わせる当園のミカンを食べてみてください。
タロッコ・甘平・モロ・文旦は数量が少ないため、販売サイトに掲載はしていません。
せとかは現在は樹を成長させるため実をつけないようにしています。販売できるようになるまでにはまだ数年かかります。もう少しお待ちください。
なお、モロは今年から実をつけましたが、「おいしい」と言っていただけるモロができるまでにはもう少しかかりそうです。
販売サイト
https://www.tabechoku.com (食べチョク ちえみかん🍊)
https://webshop.montbell.jp/goods/category.php?category=401 (モンベルフレンドマーケット CHIEMIKAN)



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