焼きミカンって知ってますか?

みかん農家の日々

私は「焼きミカン」という食べ方があることを知りませんでした。

約50年前に神奈川県の小田原駅で商品化されたのをきっかけに、広まっていったそうです。

特に北陸、東北、九州地方で古くから食べられてきた風習で、昔はストーブや焚火で焼いて食べられていました。

焼きミカン作り方

作り方は簡単です。

① ミカンを洗います。そして拭きます。

② オーブントースターの天板にアルミホイルを敷き、ミカンを皮のまま並べます。

③ ひっくり返す必要はありません。表面に焦げ目が付くまで焼いてください。皮は真っ黒になってパンパンに膨れますが、中身は焦げません。

10分程度焼いてください。

④ ミカンを洗うときに50℃くらいのお湯に1分ほど漬けてから焼くと、焦げていない部分は皮ごと食べられます。

メリット

① 熱を加えることによって糖度が上がり、甘くなります。

② 酸味が和らぎ、まろやかな味になります。

③ なぜか焼き芋🍠の匂いがするそうです。

焼き芋の匂いの成分には、「メイラード反応生成物」という甘く焦げた匂いの成分と「テルペン」という成分があるそうです。このテルペンという成分は、ハーブやバラ、柑橘類に共通している匂いの成分だそうです。ミカンが焼き芋の匂いがするのではなく、逆に焼き芋がミカンの匂いがするということでは・・・?

④ 果皮のβ-クリプトキサンチンやヘスペリジンなどの成分が果肉に染み込み、栄養価が上がります。ミカンの栄養価と効果

⑤ ミカンの皮は「陳皮」という漢方薬としても使われています。

⑥ 身体を暖める効果があり、胃にも優しいと言われています。風邪の引き初めに食べると良いかもしれません。

おみかん焼き

香川県高松市の「石清尾八幡宮」などで新年に執り行われる伝統的な行事です。正式名称は「庭燎祭(ていりょうさい)」です。

新春、人々が持ち寄ったお守りや縁起物、門松などを燃やして五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災を願う「どんど焼き」が各地の神社で行われます。

その炎でミカンを炙り、食べることによって無病息災を願うのが「おみかん焼き」です。

おみかん焼きはいろいろな神社で行われており、有名なのが香川県の石清尾八幡宮です。

韓国ドラマ

2025年、韓国の女優・歌手のIUとパク・ボゴム主演の韓国ドラマ「おつかれさま」で焼きみかんが一躍有名になりました。

3月初旬にはドラマが大ヒットしたことにより、TikTok上で検索上位になりました。

近年韓国では、焼くことで果汁が溢れ出て、熱いミカン茶のようになるとキャンプ料理として人気があるそうです。

まとめ

ミカンを焼いて食べることを知らなかった私が言っても説得力はありませんが、ミカンを焼いて食べると甘さが増し、栄養価も上がるそうです。

冷凍ミカン同様、いろいろな食べ方を楽しんでください。!(^^)!

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