摘果作業も仕上げ摘果の時期になりました。
今年もミカンの日焼けと割れたミカンが目立ちます。ミカンの日焼け
裂果
割れたミカンを裂果(れっか)と言います。
甘 平

裂果の原因 夏に乾燥状態が続いた後、雨が降り、大量の水分を吸収することによって果実の成長に果皮の成長が追い付かず果皮がさけてしまいます。特に甘平は裂果が顕著に現れ、栽培しにくい果実と言われています。
果皮の薄い温州ミカンにも裂果が目立ちます。
裂果対策
① 土壌の急激な変化を避ける必要があることから、少しずつ計画的に水分を与えるようにします。
雨の降らない日が続くと、共同で設置しているスプリンクラーで灌水が始まります。灌水は果実を太らせるためや木が枯れないためにしているのかと思いきや、裂果にも効果があるんですね。
当園では、実験段階ですが、家の裏の甘平の畑では、タイマーで毎日15分間灌水するようにしています。
② 根元の乾燥を防ぎます。
やはりここでも草生栽培が適しています。草生栽培って知ってますか?
仕上げ摘果
粗摘果以降の気候によって、果実の成長具合も変わります。
仕上げ摘果では、粗摘果で落としきれなかった小さい果実、傷の入った果実、日焼け果実、裂果した果実などを落としていきます。
落とすことによって収穫時の手間や収穫後の選果の手間を省きます。
摘果ミカン活用 ②
前回のシロップはあまり好ましくありませんでした😢摘果の仕方と摘果ミカンの活用法 シロップのその後
でも、まだ諦めていません。今回は果皮を乾燥させて → 粉砕する → 入浴剤の代わりにしてみようと思います。
9月15日 9月23日


8日経って果皮の乾燥具合が良い感じになりました。
この果皮を粉末にします。→ 粉末にする予定でしたが、我が家のフードプロセッサーでは乾燥した皮を粉末にすることが出来ませんでした。
粉末に出来ないのなら細かくするのはやめました。排水溝が詰まると困ります。
そこで網に入れました。
網に入れて湯船に浮かします → 1時間後


お風呂場の戸を開けた瞬間、ほのかに柑橘の香りがしました。入浴剤と違って自然な香りです。
お湯自体は特に変わりがないように思いました。残念ながら私は感性が豊かな方ではないので、リラックス効果があったとか身体が温まったとか感じることはありませんでした。😿

気のせいかなあ…なんかチクチクしなかった?
私は何も感じませんでしたが・・・
香りはやさしい自然の香りで◎です。
それ以外の効果は残念ながら実感できませんでした。
粉末にしないということは、わざわざ乾燥させる必要がないということです。次回は摘果ミカンを丸ごと入れて試してみようと思います。
まとめ
仕上げ摘果では、粗摘果で落としきれなかった小さい果実、傷の入った果実、日焼け果実、裂果した果実などを落としていきます。
日焼け、裂果ともに地中の水分量や乾燥、気温が影響してきます。私たちの産地では、日焼け対策としてせとかにテープを貼ったりホワイトコートを散布したりする農家はありますが、温州ミカンに日焼け対策や裂果対策をしている農家はあまり知りません。強いて言うなれば灌水をしているくらいです。
園地によって日焼けや裂果の量は異なりますが、当園で試みている草生栽培がどれくらい効果があるのか引き続き観察していこうと思います。
摘果ミカンの皮で入浴剤の代わりにする試みは、香りは青ミカンの自然な香りで良かったです。
香り以外のメリットは特に思い当たりませんでした。
今後も思いつくことを試していきたいと思います。



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