こんにちは。ちえみかん🍊です。
今日はミカン農家の1年を通しての作業をご紹介します。
私たちがミカン農家を始めるときに「農家は自分のペースでできるから、参観日とか子供の行事も行けるし良いよ」と先輩農家の人に言われました。
でも、私は逆だと思います。自然相手だからこそ、消毒、肥料撒き、剪定、摘果、すべてのタイミングが自然次第。他人に気兼ねすることはありませんが、そんな呑気な仕事でもありません。自営と言えど自然相手ですから、頑張ったら頑張っただけ返ってくるとも限りません。農業はなかなか難しい仕事です。ミカン農家も1年を通じて頑張っているんだとアピールさせてください。 (笑)
剪定(2月~3月ころ)
当園のミカン採りは1月初めころで一段落します。2月以降もタロッコやウワゴールドなどを採りますが、ポンカン採りが終わった1月初めで一段落です。
2月ころからは木を作ります。大切な剪定です。新芽が出る前に剪定をすることにより、花芽の生育を良くして収穫量が増えるようにします。

本当は3月ころまでが良いのでしょうが、全園地となるととても間に合いません。4月、5月ころまでかかってしまいます。私は剪定というよりも、園主が剪定した枝をチョキチョキと細かく切ります。剪定した枝をそのまま園地に放置すると、邪魔になるし病気の発生元になってしまうため小切ります。
枝を小切る時に便利なのが、電動剪定バサミです。以前は剪定バサミで小切っていましたが、1日小切ると手が痛くなるので今は電動剪定バサミが手放せません。庭木にも重宝しますよ。

庭木の剪定をするから電動ハサミ貸して
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肥料撒き(年3回)
肥料撒きは年3回行います。
① 3月~4月にかけての春肥・・・地温が12℃以上になる頃が最適です。新しい枝葉の成長、花芽を充実させて着果量を増やすことが目的です。
② 7月~8月にかけての夏肥・・・カキ殻石灰を撒きます。カルシウムなど作物に必要な養分を含み、作物の成長促進を促します。また土壌改善に役立ちます。
③ 10月~11月4にかけての秋肥 ・・・地温が12℃以下になる前に効くように撒きます。収穫後の樹勢回復や花芽形成を促して翌年の着果量を増やすようにします。
摘果(7月~)
参照:摘果作業の目的と摘果ミカンの活用法 摘果の仕方と摘果ミカンの活用法 シロップのその後
① 7月~8月にかけての粗摘果・・・着果量が多い樹を早い時期に摘果するのが粗摘果です。
② 8月末ころ~収穫前まで仕上げ摘果・・・最終的に数や大きさを調整するのが仕上げ摘果です。
防除
病害虫の種類によって予防時期、予防方法、対策方法は異なります。
無農薬や減農薬ができれば・・・とは思いますが、なかなか難しいです。無農薬のミカンをお客様が食べようとしたとき、果実から蛾の幼虫が出てきたという話を聞いたことがあります。当園も出来る限りの減農薬を目指します。
草刈り
今年は草生栽培を試みています。草生栽培と草刈りの組み合わせで除草をしています。
まとめ

1年中、仕事は絶えません。いかに気候と付き合いながらミカンを栽培していくか…これからは農作業の方法も内容も変わってくるでしょう。これからもミカンを栽培し続けていけるように日々勉強です。



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